無風換算、2.0m換算機能

無風換算機能により、風力が関係する種目において、チームや個人での記録の比較を簡単に行うことができるようになります。

また、公認となる風速+2.0m時の記録も知ることができます。

種目は、風速が関係する、100m、200m、100mH、110mH、走幅跳、三段跳の全てに対応しています。

※換算機能による記録は、あくまでも参考として扱ってください。特にカーブを走る200mは、風向きにも大きく影響を受けます。

1.使用方法

大会・・・「大会別結果一覧」
個人・・・「種目別」、「ランキング」
チーム・・「ランキング」、「歴代」

において、「無風換算」と「2.0m換算」の選択ボックスが表示されます。初期表示は「通常記録」が表示されます。

無風換算」を選択することで、無風時に換算された記録が表示されます。

2.0m換算」を選択することで、2.0mに換算された記録が表示されます。

また、記録登録時にも無風換算、2.0m換算が表示されます。

なお、換算は以下の範囲内の記録のみの対応となります。

100m 9秒~20秒

200m 19秒~40秒

100mH/110mH 12秒~25秒

走幅跳 3m~10m

三段跳 7m~19m

2.効果的な使い方

100mを始め、陸上競技では風の影響を強く受けます。その風の影響を同じ条件に換算して記録を比較することで、記録の本当の価値を測ることができます。

向かい風で見た目の記録は悪くても、無風換算すると自己記録になるかもしれません。

チーム内での記録の比較において、記録が負けているライバルに対して、条件を同じにすれば記録が勝っているかもしれません。

あくまでも参考としてですが、換算記録を用いることで、記録に対する新たな一面が見えてきます。

3.換算式について

リクラウドでは、以下の論文の換算式を導入しています。

「Data-driven quantification of the effect of wind on athletics performance」 

M. Moinat,O. Fabius &K. S. Emanuel

European Journal of Sport Science Volume 18, 2018 – Issue 9

換算式は以下となります。

陸上競技における風の影響については、 野口氏の研究結果 Jonas Mureika氏 の研究があります。それらは主に100mが対象となっており、ハードルやフィールド競技までを網羅した研究は中々ありませんでした。

そのため、リクラウドでは、風速が関係する全種目に対応しているM. Moinat 氏の換算式を採用いたします。

100mの記録を比較した際に、体感より風の影響が少なく見積もられている印象もありますが、論文内では「疾走速度が高いほど風から受ける影響は少ない」と述べられています。その他にも換算式として導入するに当たっての妥当性は問題ないとして、導入しています。